紅茶の木について

紅茶の樹について

紅茶の茶葉を収穫するチャノキは、大きく分けると「中国種」と「アッサム種(インド種)」の2つの品種があります。

どちら樹も、ツバキ科の常緑樹「カメリア・シネンシス」(Camellia Sinensis )で「中国種」「アッサム種」ともに、その変種であると定義されています。

紅茶も緑茶もウーロン茶も同じ茶葉

「紅茶」「緑茶」「ウーロン茶」のどれも、使われる品種は異なる場合もありますが、「カメリア・シネシンス」から収穫された茶葉を使用しています。

では、同じ「カメリア・シネシンス」の茶葉を使っているのに、それぞれの「水色」「味」「香り」が違うのはなぜでしょう?

それは、茶葉を生成する際の工程(発酵)によりそれぞれ違いが発生するのです。

加工時の発酵度合いによるお茶の種類は下記のようになります。

  • 不発酵  緑茶
  • 弱発酵  黄茶 白茶
  • 半発酵  ウーロン茶
  • 完全発酵 紅茶

同じ茶葉なのに面白いですよね。

 

アッサム種

起源

1823年にロバート・ブルースがインドのアッサム地方で野生の茶樹を発見したことが起源であるといわれています。

特徴

アッサム種の特徴です。

葉の大きさ 葉は中国種に比べると2倍ほど大きい
葉の形 葉先がとがっている
葉肉は厚め
樹の大きさ 10m以上になるもののあります
栽培に適した環境 湿度が高く、暑いところがよい
乾燥した寒冷地では栽培が難しい
成分  タンニンが多く含まれる
発酵  発酵しやすい

 

中国種

起源

中国の雲南省が起源とされています。

特徴

中国種の特徴です。

葉の大きさ アッサム種に比べると小さい
葉の形 厚さは薄く葉先は丸みがある
固め
樹の大きさ 2~3mとあまり高くならない
栽培に適した環境 寒さや乾燥に強いが、湿度が高い場所や暑いところでも栽培できる
成分  タンニンは少ない
発酵  発酵しづらい

 

 

ハイブリッド

中国種とアッサム種を掛け合わせて交配したもの。

 

クローナル

接ぎ木により品種改良された品種のこと。

タイトルとURLをコピーしました