キャンディ(Kandy)

キャンディの産地

スリランカ キャンディ

スリランカのセイロン島中央にある「キャンディ」地方がキャンディ紅茶の産地です。

キャンディはシンハラ王朝最後の都市としても有名であり、街全体が世界遺産に登録されていて、仏陀の歯がおまつりされている「仏歯寺(ダラダー・マーリガーワ寺院)」などがあります。

キャンディ紅茶の始まり

スリランカの中では一番古くから紅茶が生産されていて、スリランカ紅茶の神様と呼ばれているスコットランド人の「ジェームス・テイラー」がアッサム種の苗を植えたのが始まりとなります。

サビ病流行が紅茶栽培のきっかけ

当初スリランカではコーヒーの栽培が盛んで、紅茶の栽培に関心がもたれていませんでした。

そんな中にジェームス・テイラーはコーヒ農園で働くためにやってきたのですが、1869年にコーヒーの木の病気である「サビ病」が大流行し、コーヒーの木が次々に枯れていくという事態が発生したのです。

そこで、今までコーヒーを栽培してきた人々が紅茶栽培へと転換を行っていくのですが、紅茶の栽培は難しくなかなか上手くいきませんでした。

しかし、ジェームス・テイラーがアッサム種の茶木栽培に成功したことで、スリランカで紅茶の生産が始まったのです。

キャンディの特徴

キャンディは標高600mから1200mで栽培されている、ミディアムグロウンティーで、特別な風味などがなく橙色の鮮やかな水色でまろやかな癖のない紅茶で、ブレンドなどに使われることが多いです。

アイスティにおすすめ

キャンディの茶葉はタンニンの含有量が少ないため、紅茶を冷やした際に発生する「クリームダウン」が起こりにくいです。

収穫期

キャンディが生産されている場所は、標高があまり高くないため季節風(モンスーン)の影響があまりなく、気候も一年を通して穏やかなため一年中安定して茶葉の収穫が行われています。